2009年04月26日

ミュージカル「回転木馬」2009/4/12・第2幕

15分の休憩後、第2幕が始まりました。

冒頭。
バーベキューの場面で、楽しそうに語らうジュリーとビリーが印象的でした。

そして、ジュリーに宝探しに行くと伝えて ビリーはジガーと共に立ち去ります。

場面は変わり、ビリーとジガーが工場の金を盗もうとする場面。
ビリーはお金を作るため、強盗に加担してしまいます。
ここはものすごく、緊迫感のある場面でした。

通りかかったバスコム氏に「今、何時ですか?」とたずねるビリー。

次の瞬間、バスコム氏にナイフを突きつけるジガー。

しかし、バスコム氏が持っていた拳銃で発砲したため、計画は失敗してしまいます。

警官もやってきて、追いつめられてしまうビリー。

もう逃げられないと悟った彼は、持っていたナイフを自分の胸に突き刺します。

ナイフを胸に刺した後、そのまま後ろに倒れる浦井くん。
この倒れ方が背中から倒れていくような感じで、本当にすごかったです。

この場面で残念だったのが、帝国劇場であったと思われる「ジュリー…」というセリフがなくなってしまったことです。

脚本や演出の違いで、こうなってしまったのかもしれませんが、帝国劇場版のほうは、ビリーが自分の胸にナイフを刺す直前、ジュリーの名前を呼んでいた記憶があるんです。
ここを見たときに、すごくジーンときたので 今回なくなってしまったのが残念でした。

倒れたビリーの元に駆け寄るジュリー。
ビリーは、ジュリーの腕の中で 静かに息をひきとります。
ビリーが息をひきとった後、ジュリーは今までずっと言うことができなかった言葉を、彼のそばでささやきます。 「あなたを愛しているの」と。
すごく切なくて この場面を見ていて、涙が出そうになりました。

この後、ネッティが歌う「一人じゃないさ」。

安奈さんの歌い方が、ジュリーを励ますような歌い方で印象的でした。

場面は変わって、星の番人とビリーが出会う場面。

この場面のセットが幻想的でした。

星の番人は、ビリーをいろいろと質問攻めにします。

その中で、生前にジュリーに手を上げたことにまで詰問され、「一度だけだ!!」と叫ぶビリー。
この場面での浦井くんの表情が忘れられません。すごく悔しそうな表情をしていたように思いました。

この場面、浦井くんはすごい汗だくで演技をされていて(最初、泣いているように見えたので 気持ちが入ってしまったのかなあと思いましたが、そうではなかったようです)、熱演されているんだなぁと感じました。

星の番人は、ビリーに1日だけ地上に降りることができる、といいます。
ビリーは天国の使いから星をひとつ手渡され、それを持って 地上へと降りていきます。

地上では、15年の月日が流れていました。

娘のルイーズは、生前 ビリーがした行為により、周囲からいじめを受けていました。

ビリーはルイーズを励ますため、父の友人だと言って彼女に近づきます。
そして、星をプレゼントしようとしますが ルイーズは受け取ろうとしません。
ビリーはそんな彼女をたたいてしまいます。

終演後に、この場面を見た友達が「あれって、たたいてたの? たたいているようには見えなかった。腕を引っ張っているのかと思った」と言っていました。

確かに私も少しわかりにくかったです。
ですが、ビリーの手がルイーズに触れていたような気がしました。

帝国劇場でビリーを演じた石川さんは、たたく演技をしていたような記憶があります。
このあたりも、演出の違いかなあと思いました。

そこへ、ジュリーがやってきます。

ルイーズは知らない人にぶたれたと、興奮気味に言います。

ジュリーはそんなルイーズをなだめ、「家に入りなさい」と促します。

ここでも、帝国劇場で見たときと違う部分(カットされた部分)がありました。

帝国劇場版では、ルイーズが「たたかれたけど、痛くなかった」というようなことを言って、このセリフによって ジュリーがビリーのことに気づく設定になっていたと思いますが、今回はこのセリフがカットされていました。 なぜカットしたのかはわかりませんが。

その後、ジュリーは椅子の上におかれた星を手に取って座ります。

そんな彼女に寄り添うように、そばに座るビリー。

この場面で、再度「愛したら」を歌う浦井くんが印象的でした。

ビリーは天国の使いに、もう1日だけ地上にいられるようにしてほしいと頼みます。

天国の使いはそれを承諾し、場面が変わります。

最後の場面は、ルイーズたちの卒業式の場面。

安原さん演じるドクター・シェルドン(星の番人と2役演じていました)の言葉に対し、ビリーがルイーズのそばで「ルイーズ、こいつの言うことを聞け。信じるんだ!」と言います。

まるで この一言に勇気をもらったかのように、ルイーズが隣にいる友達(演じていたのは、セラミュに出ていた秋山千夏さんのようでした。最後の最後に気づきました(苦笑))の手を握るところがよかったです。

そして、ビリーはジュリーのそばに行き「愛していたんだ… ジュリー」と言います。
すごく切ない場面でしたが、感動的でした。

この場面の浦井くんと笹本さんの表情が、特に印象に残っています。

またビリーが「愛していたんだ」と言った時、ビリーの姿を見ることができないジュリーが、何かに気づいたように立ち上がるのも印象的でした。

「一人じゃないさ」の歌の中、終幕となりました。


その後、カーテンコールがあり 幕が下りましたが なりやまない拍手にアンコールが1回ありました。

出演者全員でおじぎをした後、最後に笹本さんと浦井くんが残って手をつないで、笑顔でおじぎをしていたのが印象的でした。

ビリーは役柄上、笑顔の少ない役だったので 最後に浦井くんの笑顔を見ることができてうれしかったです。

すごく切ないストーリーでしたが、感動できる部分もあり、楽しめました。

友達は少し消化不良気味のようでした。
全体としてはわかりやすかったけど、ルイーズのその後みたいな部分が もう少し描かれていたらよかった、と言っていました。
この意見には 私も同感でしたね。

帝国劇場での公演以来、久しぶりにこのミュージカルを見ることができて うれしかったです。
【浦井健治くん・舞台の最新記事】
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2009年04月14日

ミュージカル「回転木馬」2009/4/12・第1幕(ネタバレ注意)

ブロードウェイ・ミュージカル「回転木馬」

公演日程:2009年3月18日〜4月19日
観劇日:2009年4月12日・13:00の部(3階C列9番)
会場:天王洲 銀河劇場

<主なキャスト>
ジュリー・ジョーダン 笹本玲奈
ビリー・ビグロー 浦井健治
キャリー・ピパリッジ はいだしょうこ
イーノック・スノウ 坂元健児
ミセス・マリン 風花 舞
星の番人/ドクター・シェルドン 安原義人
ジガー・クレイギン 川崎麻世
ネッテイ・ファウラー 安奈 淳

ほか


<感想>
大学時代の友達と当日券で「回転木馬」というミュージカルを見てきました。

実は私は、母とずいぶん前に(10年以上前だと思われます)、帝国劇場でこの作品を見た記憶があります。
いとこがチケットをくれて それで見に行くことができました。

ですが、そのときはストーリーをきちんと把握できませんでした。
当時学生だった私には 奥深いところまでは理解できなかったんでしょうね(苦笑)。

ジュリー役の涼風真世さん、ビリー役の石川 禅さん(確か、ビリーはこの方が演じていたと思います)の熱のこもった演技が印象的だったこと、キャリー役の吉岡小鼓音さんの歌唱力の凄さに圧倒されたことが記憶に残っています。

去年、ファンサイトか何かで この作品が公演されることを知り ぜひ見に行きたいなあと思いました。

友達の都合等もあったので、前売りでチケットは買わず 当日券を購入することにしました。

一番、リーズナブルで買いやすかったのが4000円のB席だったので そこを購入予定でいましたが、なんと前売りの段階でB席はすべて完売…(T_T)

安かったので、皆さんがここを狙ったんでしょうね。きっと。

残りはS席とA席しかありませんでした。

S席もA席も高額で、小遣い的にかなり厳しかったです。
いつもは高い席しかないと、観劇を断念してしまいますが、今回の公演はどうしても見たかったので、がんばってお金をためて 観劇日を待ちました。

観劇日の1週間くらい前に、劇場の公式サイトで当日券について確認したところ、当日券の引換券を買わなければならないことが判明。

当日券って、劇場で買えるわけではないんだ…と思いました。

劇場での販売があるという記載はなく、今公演の当日券のシステムがイマイチ理解できなかったので、友達にチケット代を私の口座まで振り込んでもらい(住んでいるところが遠いので、直接会うことができませんでした)、当日券の引換券を買うため 10日に私がチケットぴあのお店へ行きました。

劇場のサイトには「公演2日前の10:00から、当日券の引換券を販売します」との記載がありましたから。

10日にぴあのお店へ行って、スタッフの方に観劇日とチケット枚数、席種を伝えたところ「すでに販売予定枚数を終了しています」と言われ、さらにパニックに…(T_T)

公演2日前から販売のはずなのに、なんで完売してるの…?
ここに着いたのは10:00よりも前で、発売時間までずっと待っていたのに…。
もう何がなんだか わけがわかりませんでした。

劇場で直接 当日券の販売があるかはわかりませんでしたが、もうイチかバチかで劇場へ行くしかないなあと覚悟を決めました。

友達にもそのことを伝え、観劇日当日を迎えました。

天王洲アイル駅で待ち合わせ、一緒に銀河劇場(旧名称:アートスフィア)へ向かいました。
ここに来たのは、4年前に見た「森は生きている」以来です。

劇場へ行ったところ、「開演1時間前から、当日券を販売します」との案内が出ていて ホッと胸をなでおろしました。

ただ、A席があるかどうかはわかりません。
もし、S席しかなかったら(観劇を)あきらめようと友達と話していました。

そして、12:00。
運命の当日券販売時間となりました。

当日券の購入で、こんなにハラハラ・ドキドキしたのは宝塚以来かもしれません。
本当に心臓に悪かったです。

スタッフの方に「A席ありますか?」と聞いたところ「こちらの、あいているお席になります」と言われました。

ちょうど、8番と9番があいていたので そこを購入しました。
買うことができてホッとしました。
同時に、見ることができるんだ…とうれしかったです。

チケットを確認して 席が3階席だったことに唖然…。
私、てっきりA席は2階で、B席が3階だと思っていましたから。

8500円(2人なので、17000円)払って、3階って…。
見られるだけましですが、客席の振り分けは、いったいどうなっていたんでしょうか?

3階でも、舞台と客席の距離が割と近く、見やすいのがメリットですけどね。この劇場は。

昼食を済ませ、中へ入りました。その後、公演パンフレットを購入し、客席へ向かいました。

13:00になり、舞台が始まりました。

見ているうちに少しずつ、帝国劇場で見た記憶がよみがえってきました。
懐かしかったです。

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posted by 丘澄絵梨奈 at 19:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 浦井健治くん・舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「被告人」2003/1/18

被告人

公演期間:2003年1月16日〜26日
観劇日:2003年1月18日(3階C列16番)
会場:天王洲アイル・アートスフィア

<あらすじ>

被告人、パトリック・シャーウッドの妻エリザベスがある日何者かによって殺害された。

観客は幕が上がると同時に陪審員を勤める事となる。

法廷での証言はパトリックに不利な内容だが、弁護士のバーリントンは何とか被告人の無罪を勝ち取るべく奮闘する。

果たしてシャーウッドは本当に彼の妻を殺害したのか?

同僚のジェニファー・ミッチェルはパトリックの愛人なのか? 一体誰の証言が真実なのか…?
 
これらの決定権は陪審員である観客に委ねられ、その決定によりニ種類のエンディングが用意されている。

そして最後にこの事件に隠された本当の真実が明らかにされる。




<主なキャスト>

ジェームス・バーリントン 近藤正臣

カートライト裁判官 安原義人 

アルバート・ウェブスター 川端槇二

アンソニー・カースリィ 戸井勝海
 
パトリック・シャーウッド 各務立基 

ジェニファー・ミッチェル 小野妃香里

アンドリュー・ジャービス 市瀬秀和

アラン・ペイン 後藤ひろゆき

マスッド・フセイン 山田敦彦

アリソン・アシュトン 香坂千晶

ギルバート・ピエース 池田俊彦
 
アリスター・フォーサイス 佐々木勝彦


<感想>
妃香里さんの舞台「被告人」を当日券で見に行ってきました。

アートスフィアのある天王洲アイル駅には、少し早めに着けたのですが、外へ出てから アートスフィアの建物がわからなくて、少し迷ってしまいました。

ですが、無事に着けてホッとしました。

当日券の販売時間になり、販売が始まりました。

A席を希望していることを話すと、「中央かボックス席になります」と言われました。

ボックス席よりも中央の席のほうが見やすいと思ったので、中央席、といって チケットを購入しました。

席は、3階C列16番。

3階で、舞台が見渡せるか少し心配でしたが、双眼鏡も持ってきているので まあなんとかなるだろうと思い直しました。

開場まで時間があったので、1階へ下りて 軽く飲食した後で、天王洲アイル駅の周りを散歩しました。

散歩していて気づいたのは、「セーラームーンS」に出てくる、無限学園等をモデルにした建物や構造物が多かったことです。

おそらく 「S」の設定等は ここを元にしたものなのでしょうね。

セラミュの冬公演を見た後だったので、とても趣がありました。


開場時間が近づいてきたので、アートスフィアへ戻りました。

開場と同時に、1枚のシートが手渡されました。

今回のお話は、マルチエンディング・ストーリーで、結末が観客である私たちによって決まるので こういう方法なのでしょう。

公演パンフを購入し、客席へ。

3階の席なのに、まるで2階席にいるのではないかと思うほど、見やすい席でした。

開演まで、公演パンフのあらすじ及び証言を読んでいました。

お話の内容は、被告人・パトリック・シャーウッドの有罪か無罪かを陪審員(観客である私たち)が判断して ラストの展開が決まるというものでした。

そして、妃香里さんが演じる、ジェニファー・ミッチェルは すごく重要な役どころだということもわかりました。

 
定刻になり、舞台が始まりました。 1幕冒頭から裁判の場面で、BGMもいかにも推理もの、というすごく重々しい感じでした。

パトリックは、自分の妻・エリザベスを殺したとして、殺人の罪に問われている、という内容でした。

見ている私は、証人の証言を聞いて 推理していくという かなり重要な立場に。


1幕の証言者は、アラン・ペイン警部、マンションの管理人のアルバート・ウェブスター、薬剤師のマスッド・フセインの3人。 

妃香里さん演じるジェニファー・ミッチェルは第2幕まで出番がありませんでした。 

セラミュのほうでは、1幕の最初のあたりから出ていたので、すごく新鮮でした。 

ペイン警部は 事件のあらましを、管理人のウェブスターは、室内でエリザベスの悲鳴を聞いたことを また、薬剤師のフセインは ジェニファーがパトリックに頼まれて塩化カリウムを取りにきていたことを証言します。

この3人に、次々と質問をして証言をまとめていくのが、検事のアンソニー・カースリィと、弁護士のジェームス・バーリントンです。 

検事のカースリィは戸井勝海さんが、弁護士のバーリントンは、近藤正臣さんが演じています。 

2人が言い合う場面等は、迫真の演技で、私もこのお話の中にどんどん引き込まれていきました。 

カートライト裁判官は、安原義人さんが演じています。 裁判官の厳格さがセリフの中ににじみ出ていて、大変よかったです。 

安原さんの声を聞くたびに、私の頭の中に「キャッツアイ」の内海刑事が去来していました。 



15分の休憩をはさんで、第2幕。 

最初の証言者は、妃香里さん演じるジェニファー・ミッチェル。

衣装が黒のスーツで、とても素敵でした。

ジェニファーは、パトリックと不倫関係にあったこと、塩化カリウムを取り寄せるためにパトリックに利用されていたことを証言します。

しかしパトリックは、ジェニファーとの関係を全否定します。

自分との関係を否定されたジェニファーは、悲しみのあまり 妊娠していた子供をおろすように言われたことを証言するんですが、この妃香里さんの演技が熱のこもった演技で 本当に素晴らしかったです。

自分の座っている椅子をガタン!とひっくり返して立ち上がり、パトリックに抗議。

セラミュのデマンドやヴァンピール以上に感情を表に出していました。

本当にすごい… ストレートプレイが今回初めてとは思えませんでした。

このジェニファーの証言と最後のパトリックの証言で、パトリックは有罪かなあと思い始めた私でした。



お話もクライマックス。 客席の私たちの判断を下すときがきました。

開場時にあらかじめ配られていたシートを舞台がわに提示しました。

私は「有罪」を提示しました。



そして、ラストシーン。

結果は「無罪」で、パトリックは釈放されて終わるというハッピーエンドでした。

でも、ジェニファーの想いは報われず。

「あなたが無罪だって信じてたわ」というジェニファーに、「君なんか最初から愛していなかった」と言って、立ち去るパトリック。

妃香里さんの茫然とした表情のまま照明が落とされて、2幕終了となりました。

「有罪」のほうはいったいどのような結末を迎えたんでしょうか。 見てみたかったです。



この公演を見に行って、妃香里さんの新しい一面を見ることが出来ました。

見に行くことが出来て、とてもうれしかったです。



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2009年03月16日

Livespire「嵐になるまで待って」2009/3/11(ネタバレ注意)

演劇集団キャラメルボックス 2008サマーツアー「嵐になるまで待って」

鑑賞日:2009年3月11日(丸の内TOEI2にて)

<ストーリー>
声優志望のユーリ(渡邊安理)は、アニメのオーディションに見事合格。その顔合わせの席には、俳優・高杉(石原善暢)と作曲家・波多野(細見大輔)、その姉で聾者の雪絵(温井摩耶)がいた。
そこで高杉と波多野は激しく言い争ってしまうことに。
雪絵にも詰め寄り、はずみで手を上げようとした高杉に対し、もの凄い形相で「やめろ!」と叫ぶ波多野。
その時、それを見ていたユーリの耳には波多野の“もうひとつの声”が聞こえた。「死んでしまえ!」と。翌日、高杉は行方不明となる……。

<キャスト>
ユーリ 渡邉安理
幸吉 土屋裕一(*pnish*)
波多野 細見大輔
雪絵 温井摩耶
広瀬教授 西川浩幸
滝島 久松重美(客演)
勝本 三浦 剛
チカコ 小林千恵
津田 阿部丈二
高杉 石原善暢

<Livespireとは>
ソニー株式会社がミュージカル・演劇といった舞台芸術や音楽イベントなどをデジタル映像化し、デジタルシネマの製作・配給を行なうサービスです。


<感想>
丸の内TOEI2へ「嵐になるまで待って」を見に行きました。

舞台化された作品を映画館で見るというのは、不思議な感覚でした。

去年、生の舞台を見にいけなかったので 映画になるなら、と前売り券を買っていました。

2002年公演を初めて見たので、とても思い入れのある作品でした。

公式サイトでキャストを確認したところ、今回は役が同じなのは西川さんのみで、それ以外のキャストは総入れ替え。
どんな「嵐になるまで待って」になるのか、楽しみでした。

窓口で前売り券を座席券とひきかえて、中へ入りました。

座席券の半券を切ってもらって 客席へ。

予告編の後に、「嵐になるまで待って」の本編が上映されました。


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posted by 丘澄絵梨奈 at 11:04| Comment(0) | TrackBack(0) | キャラメルボックス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月13日

「嵐になるまで待って」2002・DVD感想

演劇集団キャラメルボックス 2002サマーツアー 「嵐になるまで待って」

DVD収録日:2002年9月4日

<あらすじ>
声優志望のユーリは、テレビアニメのオーディションで見事、合格!

その顔合わせの席で、作曲家の波多野と出会う。

波多野には、口から出す声とは別に、もうひとつの声があった。

誰にも聞こえないはずの「2つ目の声」が、なぜかユーリの耳には聞こえた!

そのことに気づいた波多野は、ユーリから声を奪う。

第1回の録音まで、あと5日。

はたしてユーリは声を取り戻せるだろうか。

<キャスト>

ユーリ 岡内美喜子

幸吉 細見大輔

波多野 岡田達也

雪絵 忍足亜希子(客演)

滝島 大内厚雄

勝本 畑中智行

チカコ 中村亮子

津田 佐藤仁志

高杉 三浦 剛

広瀬教授 西川浩幸


<感想>

生で初めて見た、キャラメルボックスの作品がこの「嵐になるまで待って」で、DVDが出たら買おうと思っていましたが、なかなか買うことができず ようやく買うことができました。

実際に劇場の客席で見た作品でもあったので、DVDを見たら 当時の記憶がよみがえってきて泣きそうになってしまいました(苦笑)。
映像が鮮明できれいなので、役を演じている皆さんの表情等をはっきり見ることができました。

オープニングの手話ダンス、照明の演出がとてもきれいでした。

この作品はサスペンスで、シリアスなストーリーですが、要所要所に入っているアドリブのおかげで、和むことができました。
西川さん演じる広瀬教授のアドリブに 笑いが止まりませんでした。

幸吉くんを演じる細見さんの声が大変よくとおっていて 印象に残りました。
クライマックスの波多野とのアクション場面も、長身を活かしたアクションでカッコよかったです。 傘でガラスを割る場面は大迫力でした。
このクライマックス場面はユーリを守ろうとする幸吉くんの必死さが伝わってくる場面でした。
「俺はユーリを好きになっていない。これから好きになるんだ!!」というセリフも印象的です。

前半の、ユーリ役の岡内さんとの会話場面でのアドリブが面白かったです。


また、このDVDを見ていて特に印象に残ったのが、再演に続いて、再び波多野を演じた岡田達也さん。
私が劇場で見たときよりも狂気が増していたように思いました。ものすごく怖かったです。
「キャラメルボックスTV」で見た再演版の波多野よりも、倍の怖さでした。

再演時は優しい面も見せていて、それがクライマックスになってだんだん狂気になっていく感じでしたが、今回は若干、狂気の演技が強く出ていたように思いました。

お姉さんの雪絵さんと接する場面や前半のユーリとのやりとりは優しさが出ていました。
ですが、ユーリが2つめの声に気づいてからの突き刺すような視線、クライマックスでの狂ったような高笑い(死に際にも笑っていて、メチャクチャ怖かったです…)そして、「ユーリ!!」と大声で叫ぶ場面は、心臓が止まりそうになりました。

すごく怖かったですが、再演のときよりもさらに役を掘り下げた波多野を見られたような気がしました。
posted by 丘澄絵梨奈 at 07:06| Comment(0) | TrackBack(0) | キャラメルボックス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月25日

ミュージカル「森は生きている」2009

ミュージカル「森は生きている」2009
公演期間:2009年1月17日〜22日
観劇日:2009年1月18日・12:30の部(2階2列36番)、1月22日・16:00の部(2階1列34番)
劇場:シアター1010

<主なキャスト>

娘 辛島小恵

女王 池田祐見子

老兵 沢木 順

継母 曽世海司

義姉 及川 健

1月 倉田秀人

2月・森の精・民衆 グレース美香

3月・女官 石川由衣

4月・兵隊 荒木健太朗

5月・森の精・民衆 道林尚子

6月・オオカミ・兵隊・民衆 山本芳樹

7月・森の精・民衆 上杉菜穂子/佐藤裕恵/石瀬みづほ

8月・森の精・民衆 石原絵理

9月・兵隊・民衆 篠田仁志

10月・女官・民衆 河村和奈

11月・カラス 宮本竜圭

12月 あぜち 守

博士 佐山陽規

総理 河内喜一郎

女官長 花山佳子


<日替わりキャスト(Bチーム)>

森の精・民衆:小林風花、生駒春奈、石毛美穂、田中里奈、日岡愛香、渡邉咲樹、小栗奈那子、平岡理奈、速見里菜、近藤亜紀


<感想>
当日券で見てきました。
当初は大学時代の友達と一緒に見に行く予定でしたが、友達の都合がつかず 1人で行きました。

今まで、このミュージカルは夏に公演されていましたが 今回は初めての冬公演。
ストーリーも冬のお話なので、今の季節にピッタリの作品でした。

当日券を購入後、昼食を済ませて劇場へ。

小遣いの都合上、公演パンフレットのみを購入しました。

2004年(Mチームの感想はこちらです)、2005年一昨年と見てきて 今回で4回目の観劇です。
ストーリーも、ミュージカルナンバーも同じですが、演じる役者さんの違いや改訂場面などが加えられ、これまでの3回分以上に新鮮な気持ちで見ることができました。

今回ご出演の役者さんは、皆さんとにかく声量がすごかったです!
歌唱力のある方たちばかりで、歌声に圧倒されました。

1月から12月までの、月の精を演じている皆さんも すばらしい演技でした。
一昨年見たときにはつけていなかった(記憶違いでしたら、ごめんなさい)白い髪飾り。
その髪飾りを、今回は額につけての登場でした。
2005年公演のときと同じだなあと思いながら見ていました。

メインとなる登場人物の1人・4月の精を演じている荒木健太朗さんは、兵隊の役も演じていらっしゃるので、セリフを覚えるのが大変だったことでしょう。
今までに4月の精を演じていらっしゃった役者さんは、他の役とのかけもちはなかったんですが。
兵隊と4月の精の2役をきちんと演じ分けていて すばらしかったです。

荒木さんだけでなく、今回ほとんどの皆さんが他の役とのかけもちになっていたようです。

2幕の中盤で、4月の精が娘を抱いて助け出す場面は、とてもカッコよかったです。
今回は登場するときにフードをかぶったまま登場し、娘を抱く直前にフードをとって顔を見せていました。
2005年、2007年公演のときに4月の精を演じていた白川さん、田村さんは顔を見せたままの登場だったので、演出変更されたようです。
女王さまや義姉たちには顔を見せないで、娘だけに顔を見せる設定にしたのではないかなあと考えています。

娘を抱き上げて舞台袖へはけていくのは、これまでどおりでした。
2005年公演から この演出は変わっていませんね。
私のお気に入りの場面です。

また、今公演で3月の精を演じている石川由衣さん。
一昨年の娘役とはうってかわった、大人っぽい演技で大変印象的でした。

娘役の辛島さん、女王さま役の池田さんの演技もすばらしかったです。

池田さんは5年前に女王さまを演じられた、神戸みゆきさんとセリフの雰囲気や演技が重なる場面がいくつかありました。
もう叶うことはありませんが、もう一度この舞台にたつみゆきさんを見たかったです。
みゆきさんの女王さまがダブって、涙が出そうになった場面もありました。
また、一昨年の黒木マリナさんと重なる場面もありました。
今回の女王さまは、みゆきさんとマリナさんの女王さまを合体させたような感じでした。

今までこの公演を見て泣いたことは一度もなかったんですが、今日は感動のあまり カーテンコールのときに泣いてしまいました。
公演終了後もしばらく涙が止まりませんでした。

見終わった後に、あたたかい気持ちになれた作品でした。
都合がつけば もう一度見に行きたいです。続きを読む
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2009年01月16日

ミュージカル「森は生きている」2007

ミュージカル「森は生きている」2007

公演期間:2007年8月2日〜5日
観劇日:2007年8月4日・12:30の部(2階1列3番)
劇場:シアター1010

<主なキャスト(Aチーム)>

女王 黒木マリナ

娘 石川由衣

老兵 沢木 順

継母 後藤英樹

義姉 及川 健

1月 宇都宮直高

2月・兵隊・民衆 宗田良一

3月・民衆 Maimi

4月 田村雄一

5月・森の精 河野良美

6月・兵隊・民衆 武田タケシ/葛西勇希

7月・森の精 奥村優希

8月・女官 嶋津えりか

9月・オオカミ・民衆 中塚皓平

10月・女官・民衆 河村和奈

11月・兵隊・民衆 篠田仁志

12月 あぜち 守

博士 佐山陽規

総理 倉田秀人

女官長 花山佳子

ほか

<感想>
一昨年のセラミュ(セーラームーンミュージカル)冬公演以来、久しぶりに大学時代の友達と、この「森は生きている」を見に行きました。

友達のほうが仕事の都合で、観劇できるかどうかがわからなかったんですが、幸いにも一緒に観劇できてうれしかったです。

私にとっては、去年の「森は生きている」の観劇を、小遣いの都合上断念したので、1年ぶりの観劇となりました。

今回も、去年と同じでチケット料金が高かったので(7500円という金額は、就職活動中の身としては かなり厳しいです…。  去年もこの料金でした)、公演パンフレット等のグッズ購入をあきらめていました。

ところが、観劇前に劇場の公式サイトを確認したところ、5000円のA席が追加されていてビックリ!!
どうやら、S席 7500円、A席 5000円に変更になったようです。

公演の主催元のサイトには、相変わらず、全席 7500円と記載されていましたが(苦笑)。

A席があることがわかって、少しホッとしました。

今回の劇場は、北千住にあるシアター1010(センジュ)。

北千住の駅は、東武動物公園へ行く、東武伊勢崎線の乗換駅としてしか利用したことがなかったので、実際に降りたのは初めてでした。

出口がたくさんあって、シアター1010方面の出口がわからず、しばらく構内をさまよう始末でした(苦笑)。
出口表示の看板を頼りに、何とかシアター1010方面の出口へ出られましたが、今度は友達の姿が見当たらない…。
まさか、行き違い!?と思い、彼女の携帯に電話をしました。
幸い、行き違いではなかったようで、ホッと一安心。
無事に合流し、劇場へ向かいました。

シアター1010自体が、丸井というデパートの建物の中に入っていて驚きました。

そのエレベーターで10階へあがりました。

10階がシアター1010の受付となっていたので、そこで当日券が購入できるんだろうと考えていました。

販売時間の11:30になり、窓口にいた方に当日券について尋ねたところ、ひとつ上の劇場のほうでの販売とのことだったので、 近くにあったエスカレーターを使い 11階へ移動。

スタッフの方に「A席で2枚ください」と言って、チケットを購入。
2階席の1列目でした。
2階ですが、最前列なので見やすそうです。

その後、昼食を済ませて劇場内へ。

A席が購入できたおかげで、黒木マリナさんの直筆サインが入った公演台本を買うことができました。

また、場内にはこれまでに公演された「森は生きている」の公演チラシも貼られていました。
私がこの作品を見たのは2004年の公演からですが、2003年から公演が行われていたんですね。
今年で5年目ということで、長いこと上演されている作品なんだなあと思いました。

ゆっくりチラシを見て回ろうと思いましたが、開演5分前を告げるベルに、友達と慌てて客席へ向かいました。
公演後にまた、改めて見ようと思います。

劇場及び客席の雰囲気は、一昨年まで公演会場になっていた、天王洲アイルのアートスフィアと似たようなつくりになっていました。
一昨年と、2004年公演を思い出しました。

定刻になり、舞台が始まりました。

始まりは幕の前で老兵役の沢木さんが歌で ミュージカルの始まりを告げます。
その後 幕が上がり、12月の精と1月の精が登場。
一昨年同様、この2人の合図と共に、照明などがついていく 幻想的な始まり方でした。

話の内容は一昨年の公演とほぼ同じでした。

キャストに一部 変更があったので 新鮮な気持ちで見ることができました。

娘を演じる石川由衣さん。
歌唱力がある方で、歌がとても上手でした。

老兵役の沢木 順さんは、2004年公演に続いて 同じ役でご出演でした。
迫力ある歌声に、圧倒されてしまいました。

女王役は一昨年の公演で、3月の精を演じていた黒木マリナさん。
一昨年の大人っぽい演技から一転。パワフルな演技でした。
最初の登場場面で、「もう書けないわ!!」と叫ぶ場面は圧倒されてしまいました。

去年の公演でも女王役だったそうなので(他サイトの公演レポートで知りました)、女王を演じるのは今回で2回目です。

一昨年の公演で女王を演じていた中村美貴さんよりも、感情表現が豊かでした。
2幕のクライマックスのオオカミが死ぬ場面での絶叫や、改心してから 声のトーンを変えて演技をするなど(このときの声のトーンが、 セラミュでうさぎちゃんをやっていたときのトーンになっていて、とても懐かしかったです)、印象的な場面がいくつかありました。

わがままな演技の箇所は、2004年公演で女王役だった神戸みゆきさんに近い雰囲気で、 時折 みゆきさんの女王さまが頭をよぎりました。


12の月の精を演じる皆さんも、すばらしい演技でした。

特に、4月の精を演じられた田村雄一さん。
娘に対する気遣いや優しさなどがあらわれている演技で、大変印象的でした。

歌も上手で、歌唱力があるなあと思いました。
ネットでプロフィールを調べたら 元劇団四季の方だそうです。
どおりで 歌や演技が上手だなあと思いました。


見終わった後に友達が「セラミュは2時間30分くらいの中にいっきに話をつめこんでいる感じだけど、この作品はすごくわかりやすかった」 と言っていました。

この作品は初めて見る人にも、大変わかりやすいストーリーだと私も思います。


その後、今までの公演チラシを見てまわりました。

2004年、2005年公演のチラシを見て、舞台を見た記憶が鮮やかによみがえりました。

また、今公演のチラシで、マリナさんが大人びた表情になっていたのが印象的でした。

回を重ねるごとにバージョンアップしていく、このミュージカル。
来年も公演があるようなら、また見に行きたいと思っています。

posted by 丘澄絵梨奈 at 17:07| Comment(2) | 森は生きている | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月15日

「君の心臓の鼓動が聞こえる場所」

演劇集団キャラメルボックス 2008クリスマスツアー「君の心臓の鼓動が聞こえる場所」

公演期間:2008年11月29日〜12月25日
観劇日:2008年12月1日(1階21列2番)
会場:サンシャイン劇場

<キャスト>
いぶき 黒川智花(客演)
典彦 西川浩幸
真知子 岡内美喜子
砂川 大内厚雄
岩見沢 筒井俊作
小樽 三浦 剛
花絵 大森美紀子
美華子 前田 綾
孝造 菅野良一
奥尻 岡田さつき
亀田 實川貴美子
松前 阿部丈二
亜希子 温井摩耶


<感想>
就職活動後に、当日券(ハーフプライス・チケット利用)でキャラメルボックスの舞台を見てきました。
6年前の夏に見に行って以来、なかなか見に行く機会がありませんでしたが、久しぶりに見たいなあと思い サンシャイン劇場へ向かいました。

2005年の冬公演を最後にセラミュが公演休止になって以降、しばらくサンシャイン劇場へは行っていなかったので、 3年ぶりのサンシャインでした。

昼食を済ませ、エレベーターで4階のサンシャイン劇場へ向かいました。
劇場へ着いてビックリ! 一瞬、ここはどこ…?状態でした。
エレベーターで降りる階を間違えたのかとも思いました(苦笑)。
改装工事をやったようで、サンシャイン劇場が全面的に一新されていました。

場内はシックで落ち着いた雰囲気になっていて 今までよりもさらに劇場らしくなっていました。
ロビー内もすごく広々としていたように感じました。

座席の色も黒になっていて(以前は赤だったような気がします)、ゆったりとした感じの客席になっていました。
また、舞台全体のつくりも変わっていたような印象を受けました。

劇団員の方の前説後、舞台が始まりました。

西川さん演じる根室典彦の元へ、娘だと名乗って 黒川さん演じるいぶきがやってきます。

黒川さんは、ドラマ版「名探偵コナン」の蘭のイメージしかありませんでしたが、今回のいぶきは元気いっぱいの、 はきはきとした女の子でした。

いぶきは小説を書いたから、出版社を紹介してほしいと典彦に頼みます。
典彦はしぶしぶながらも承知し、翌日その小説を自分が勤めている会社に持っていって、同僚の砂川さんに読んでもらい 批評を求めます。

砂川さんは「才能あると思うよ」と、いぶきの小説を褒めます。

そこへいぶきが昼食を作ったと言って、典彦の会社を訪ねてきますが、典彦は次の仕事が控えていて 食事どころではありません。
「食べているひまはないんだ」と断って、出かけていきます。

このやりとりが結構繰り返し出てくる場面が多くて、いぶきが少しかわいそうに思いました。
ストーリーの後半で、「お願いだから食べて!!」と、いぶきが激しく言う場面がありますが、そこを見ていたら 涙が出そうになりました。

砂川さんはいぶきを、自分の本のサイン会に連れて行きます。
そこで、出版社に勤めている小樽さんにいぶきの小説を読ませます。
砂川さんに続き、小樽さんも彼女の小説を褒めます。

いぶきはこれまでに読んだ本の感想などを砂川さんたちに話します。
そして、本名や出身地などを隠して本を出したいと言いますが、小樽さんは反対します。
いぶきはそのことにショックを受けてしまったらしく、何も言わずにサイン会の会場から姿を消してしまいます。

この後の展開からだったと思われますが、ここにいるいぶきは別人なのではないかとみんなが疑い始めます。  そして小説はいぶきが書いたものではなく、いぶきの友達の石狩すずね(小説のペンネームになっている名前です) が書いたのではないかとも 考え始めます。

途中から黒川さんも、いぶきとすずねの2役を演じていました。
2役演じるのは大変だろうなあと思いましたが、きちんと演じ分けていてすばらしかったです。

ですが、典彦のマネージャーである真知子だけは いぶきは本物だと言い張りました。

典彦は札幌にいる別れた妻・亜希子に電話をかけて、いぶきのことを話します。
ところが亜希子は「バカなこと言わないで! いぶきはここにいるのよ。もう二度と電話してこないで!!」と言って、電話を切ります。
典彦は、亜希子に言われたことをみんなに伝えます。

この場にいるいぶきは、いったい誰なのか…? 謎が深まっていき ドキドキしました。


しばらくの間、ソファで眠っていたいぶき(すずね)は目を覚まし、真相を典彦たちに話します。
本物のいぶきは病気で入院していること、典彦に会うために 自分の体を貸してほしいと言ってきたことを。

典彦は再度亜希子に電話をかけ、いぶきの容体をたずねます。
亜希子は「ずっと意識が戻らないの」と言います。

典彦はいぶきが入院している札幌の病院へ向かう決心をします。

翌朝までに片付けなきゃいけない仕事を抱えながらも、病床の娘のところへ少しでも早く駆けつけようとする姿に、 父親の愛情を感じました。
どんなに離れていても親子なんだなあと思いました。

病院へ向かう飛行機の中で、再びいぶきがすずねの体を借りて話しかけてきます。
彼女は「お父さんに会えてよかった…」とだけ言い残すと、すずねの体から出て行きます。

倒れたいぶきの体を支えて、何度も名前を呼び続ける典彦。

このあたりから、泣きながら見ていました。

そして病院の場面。

亜希子が典彦たちを出迎えます。

「いぶきは…?」と心配そうにたずねる典彦に「大丈夫。ついさっき(容体が)安定して、集中治療室から一般病棟にうつされたから」と、 亜希子が言います。

安堵する典彦たち。 その後、いぶきの病室へ入っていきます。

ベッドで眠るいぶきに優しく言葉をかける、典彦やすずね。
最後に、ずっと昏睡状態だったいぶきが目覚める場面は本当に感動しました。

そんないぶきの髪をいとおしそうになでる西川さんの演技に、また泣いてしまいました。


家族の絆や大切さを描いた、心温まる とても素敵な作品でした。

posted by 丘澄絵梨奈 at 11:38| Comment(0) | キャラメルボックス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月24日

「嵐になるまで待って」 2002/8/17

演劇集団キャラメルボックス 2002サマーツアー 「嵐になるまで待って」

観劇日:2002年8月17日・14:00の部(1階14列13番)


<あらすじ>

声優志望のユーリは、テレビアニメのオーディションで見事、合格!

その顔合わせの席で、作曲家の波多野と出会う。

波多野には、口から出す声とは別に、もうひとつの声があった。

誰にも聞こえないはずの「2つ目の声」が、なぜかユーリの耳には聞こえた!

そのことに気づいた波多野は、ユーリから声を奪う。

第1回の録音まで、あと5日。

はたしてユーリは声を取り戻せるだろうか。

(「嵐になるまで待って」戯曲集より)


<キャスト>

ユーリ 岡内美喜子

幸吉 細見大輔

波多野 岡田達也

雪絵 忍足亜希子(客演)

滝島 大内厚雄

勝本 畑中智行

チカコ 中村亮子

津田 佐藤仁志

高杉 三浦 剛

広瀬教授 西川浩幸


<シーンナンバー>

オープニング

広瀬の回想

オーディション

ナルニア国物語

オーディション合格

波多野と高杉

ユーリの不安

君が声を出さなければ

台風男・広瀬正勝

高杉自殺未遂

信じてくれない幸吉

広瀬教授の解釈

ユーリの声を取り戻す!!

雪絵と波多野の真実

操られる幸吉

屋上へ!!

格闘!!

広瀬の追憶

雪絵の手紙

嵐は去った


<感想>

初めて 演劇集団キャラメルボックスの生の舞台を見てきました。

今までずっと、東京MXテレビで放送されている「キャラメルボックスTV」 を見て 我慢していましたが 念願かなってうれしかったです。

最初は当日券で行こうと考えていたのですが、キャラメルボックスのサイトを見たところ、 公演日前日予約の電話番号が記載されていたので、見に行く前の日に電話をかけてチケットを予約しました。

今回は、「嵐になるまで待って」の再々演。

そのため、私は6月にMXテレビで放送された97年公演の「嵐になるまで待って」(再演) を録画したビデオを前日にじっくり見てから劇場へ行きました。

お昼過ぎにサンシャインのほうへついたので、先に食事を済ませました。

エレベーターで4階へ行くと、チケット販売窓口の反対側が椅子に座った人たちの長蛇の列…。

後ろにいた人に尋ねると、当日券の列だと教えてくださいました。

人気があるんだなあと思いました。

当日券販売時刻になるまでの間、待っている人たちが疲れないようにという配慮で、椅子を出したんでしょうね。

キャラメルボックスの公演は、小学生未満は入場不可なんです。

大人の人たちが大勢いて、なんだか場違いのところにきてしまったような感じがしましたが、セラミュ(セーラームーンミュージカル) と同じ劇場、ということを自分に言い聞かせていました。

12時55分に当日券の販売が開始されました。

そしてそのあとすぐに、電話予約のチケット引き換えも始まりました。

座席料金は1階席、2階席ともに4500円。

私的にはちょうどいい値段でした。

私の番になり、予約番号と名前をスタッフの方に告げて チケットを引き換えました。

前日に電話予約したので、あまりいい席ではないだろうなあと思っていたんですが、席は1階の14列13番。

1階席で、うれしかったです。

1時過ぎ。ロビーのドアが開いて、開場となりました。

そして、驚いたことに公演パンフレットが無料!!

これには本当にビックリしました。

ロビーの入り口でパンフレットを受け取ったあと、グッズ等を見ていました。

グッズの販売も1箇所にまとめて売られていました。

セラミュのときのように 人ごみでおされたりという心配がなく、販売されているものをゆっくり見ることが出来ました。

そのため、ロビーの中がすごい広く感じられました。

観劇前に「嵐になるまで待って」の戯曲集を購入し、トイレを済ませて 客席へ行きました。

席は、真ん中寄りのすごくいい席でした。

でも、キャストさんの表情等は 双眼鏡を使わないと見にくい席だったので、双眼鏡は手放せませんでした。

席へ行った時点で、すでに幕は開いており、舞台上にはセットが組まれていました。

ビデオで見たのと同じ光景を客席で見て、本当に劇場へきたんだなあという実感が湧いてきました。

客席へ行ってから、私と同い年くらいの人たちもたくさんきていることがわかって、安心しました。

開演まで公演パンフを見ていました。

今回の公演、キャストに一部 変更がありました。

キャスト変更があったのは、ユーリ、幸吉くん、雪絵さん、滝島さん、津田さん、勝本さん、チカコちゃん、高杉さん役の方です。

ユーリが岡内美喜子さん、幸吉くんが細見大輔さん、雪絵さんが忍足亜希子さん(客演)、滝島さんが大内厚雄さん、 津田さんが佐藤仁志さん、勝本さんが畑中智行さん、チカコちゃんが中村亮子さん、高杉さんが三浦 剛さんとなっていました。

波多野と広瀬教授の役は再演のときと同じ、岡田達也さんと西川浩幸さんでした。

開演時間が近づくにつれ、客席は補助席も含めて満員となりました。
しまいには、通路に座布団席まで出ました。
公演が始まって、3日目なのにすごい人気なんだなあと思いました。

開演前に前説がありました。

公演グッズの紹介や、この作品をやる時期に 必ず台風がくる、ということも話されていました。
待っている間も楽しみながら待つことが出来て、よかったです。

2時10分過ぎ。
舞台が始まりました。

嵐の風の効果音とともに、私自身もこの舞台にどんどん引き込まれていきました。
そしてオープニングのメロディーが聞きなれたメロディー。
97年の再演版のときと、同じBGMを使用していたんです。

前日にビデオを見たおかげで、本当にスーッとお話の中に入っていけて よかったです。

このオープニングの曲にあわせて、出演者全員が手話を取り入れたダンスをするところから始まります。
皆さんのダンスがとても素敵でした。

この場面、キャストさん全員を見たかったので、双眼鏡を使わずに オープニングの場面を見ていました。
この場面以外は、すべて双眼鏡を使って キャストさんを追いかけていました。

ストーリー展開は、97年の再演版と同じで、広瀬教授を演じる西川浩幸さんのナレーターで進められていきました。

最初の場面は、雪絵さんが広瀬教授の研究室にやってくる場面です。

雪絵さんは耳が聞こえないという設定ですが、今回の公演では、聾唖の忍足亜希子さんが演じています。 そのため、 すごくリアルな感じでした。 

雪絵さんは手紙を渡してほしいと広瀬教授に頼んで、研究室を出て行きます。
その手紙は、ユーリに宛てて書かれたものでした。

次の場面は、東京映像のスタジオの場面。

岡内美喜子さん演じるユーリが、声優のオーディションを受けにやってきます。
緊張のあまり、中に入るときに 勝本さんを突き飛ばしてしまいます。
この演技のアドリブに、客席が爆笑の渦となりました。

ユーリは昔 歌をやっていましたが、自分の声がかわった声で嫌いなので、声優の道へ転向したといっていました。
再演のときは、男の声みたいで嫌い、という設定だったのですが、今回はかわった声で個性的、という設定に変更されていました。

このあと、オーディション 「ナルニア国物語」で、ユースチスの声を当てるように言われ、 すでに声優になっているチカコちゃんと一緒に、掛け合いで やっていきます。
この場面、他にも2、3箇所アドリブがあって、面白かったです。

オーディションの場面が終わり、次はユーリの家の場面。

ユーリは幸吉くんに電話をかけ、オーディションを受けてきたことを話します。

幸吉くんの設定も、大学時代の友人という設定から、中学時代の家庭教師という設定にかわりました。

全然受かる自信がないというユーリに、「まあ今日は初めての挑戦だったんだ。失敗して当然さ。 むしろ、 いい勉強をさせてもらったって感謝しなくちゃ」と、幸吉くんは言います。

幸吉くんと話をしているときに別のところから電話がかかってきます。

ユーリは幸吉くんに断って、そっちに出ます。

電話は、先ほど受けたオーディションのスタジオディレクターの滝島さんからでした。

滝島さんは、ユーリに合格したことを告げます。

ユーリは気が動転してしまい、滝島さんの話を最後まで聞かずに、電話を幸吉くんのほうに切り替えてしまいます。

「合格したのよ。 私、役についたの!」

ここで、この場面は終わりです。

このあとの西川さんのアドリブ入りのナレーターに、爆笑しました。

続いて、東京映像のスタジオの場面です。

この場面でユーリは思いがけない出来事に遭遇するのです。

ユーリがスタジオへきたところで滝島さんは、ユーリと声が似ている人がいることを話します。
それは、男性であるとも言います。

そこへ、作曲家で今回の音楽を担当する波多野と、お姉さんの雪絵さんがやってきます。

波多野を演じる岡田達也さんの衣装が水色のジャケットに白いシャツで、再演の時と比べて すごく涼しげな衣装でした。
髪も短めで、知的な感じのする 波多野でした。
雪絵さんを演じている忍足さん、とてもきれいな方でした。

しばらくして、俳優の高杉さんもスタジオにやってきます。
高杉さんは波多野の顔を見るなり、親友の熊岡さんの話を持ち出します。
高杉さんは熊岡さんを死に追いやったのは、波多野だと思っているのです。

一方、ユーリとチカコちゃんは台本を取りに、スタジオ内から外へ出ます。

その廊下で、サンキュースポーツの津田さんと会います。

津田さんは、「高杉雄二にインタビューがしたいんだ」とユーリに頼みます。

ユーリはそれを承諾し、津田さんを連れてスタジオ内へ戻ります。

この津田さんと会話をしている場面、後ろのほうで 手話で会話をしている達也さんと忍足さんが微笑ましかったです。


波多野は高杉さんに曲をつけるために、歌を歌って欲しいと頼みますが高杉さんは聞き入れません。

そこへ、津田さんがインタビューをしたくて声をかけますが、高杉さんはお構いなし。

波多野は「僕の前で歌うのが恥ずかしいのか?」と、聞きます。

「そうじゃない。今さらガキみたいな真似は出来ないって言ってるんだ」

「高杉くん、波多野さんは君のためを思って言ってるんだよ」と、なだめる滝島さん。

「どうでしょう 滝島さん、 高杉くんの歌はなしってことにしたら」という波多野。

「そんなことできるわけないだろう。 俺は主役なんだぞ」

「吹き替えっていう手もありますよね。 僕の知り合いでよかったら、何人かあたってみますけど」

この波多野の一言に、カッとなる高杉さん。

「勝手なことをいうな。おまえ、何様のつもりだ? おまえはただの音楽担当だろう。だったら俺につべこべ言う前に、曲を作ってこい」 と、高杉さんは言います。

再演のときに、高杉役を演じていた近江谷さんの演技もよかったですが、 今回演じている三浦さんのほうが 高杉さんの自分勝手な性格がセリフや演技の中にあらわれていて、とてもいい感じでした。

「せっかくつくっても、君に歌いこなせなかったら困るじゃないか」

「なんだと、このやろう!!」と、高杉さんは波多野につかみかかります。

そんな高杉さんを必死で止める勝本さん。

滝島さんは、「どうでしょう? この話はまた日を改めてってことで」と、波多野に言います。

すると波多野は「申し訳ないけど、僕にはあまり時間がないんです。彼のわがままに付き合うわけにはいきません」と言います。

「熊岡の言ってた通りだな。 傲慢で、自分勝手で」

「それは君のことだろう」

「いや、さすがの俺もあんたにはかなわない。 あんたみたいに他人を自殺させたことはないからな」

「それはどういう意味だ?」

「熊岡のことだよ。 あんたはあんたのスタジオから熊岡を追い出した。 おまけに裏から手をまわして、 ニューヨークの業界から締め出したんだ」

「僕にそんなことができるわけないだろう」

「できるさ。あんたはニューヨークじゃ有名人だからな。 熊岡が自殺したのは、みんなあんたのせいなんだ」

「君が親友を思う気持ちはわかる。 しかし君の言ってることは、単なる逆恨みにすぎない」

これ以上話しても無駄だと思ったのか、高杉さんはお姉さんの雪絵さんに詰め寄ります。

「お姉さん、あんたはどう思う?」

「やめろ!」と、止める波多野。

「熊岡はなぜクビになったんだ? なぜホテルの窓から飛び降りたんだ?」

「姉に話し掛けるな!」

「おまえには関係ないだろう! あんたの弟は何をしたんだ? あんたなら知ってるだろう?」

雪絵さんは、手話でなにかを高杉さんに伝えます。

「え?今、なんて言ったんだ?」

「はなせ!」

「邪魔するなよ。俺は彼女と話をしてるんだ!!」

「姉は話なんかしてない!!」

このセリフ部分を達也さんは、手話を使いながら表現していました。この手話が自然と出たような感じがしました。

「今、口を動かしただろう! もう一度動かしてみろ。さあ、早く。 口を動かせ! 早く!!」

「高杉!その手をはなせ!!」と叫ぶ波多野。

「うるせえな。おまえは黙ってろ!!」

「はなせ!!(死んでしまえ!!)」

高杉さんは、その場から立ち去ります。

津田さんはあとを追いかけます。

ユーリの耳にははっきりと、波多野が「死んでしまえ」といったのが聞こえたのです。
けれども、周りの人たちには聞こえませんでした。
ユーリだけが聞いた、「死んでしまえ」という声。この声がいったいなんなのかが非常に気になるところです。

再演のときに比べて、この「死んでしまえ」という声が 割とゆっくり聞こえました。
ちょっとだけ 背筋が寒くなりました。

ユーリは家へ帰ってから、幸吉くんに電話をかけ、今日あった出来事を全部話します。

ある人の声が自分には2つ聞こえた、と。

ユーリの話を聞いた幸吉くんは 精神感能力を使ったのではないかといいます。

この場面も、細見さんのアドリブ台詞があって おもしろかったです。

次の日。

スタジオで、滝島さん、波多野、ユーリがうちあわせをしているところです。

滝島さんは波多野に高杉さんがきていないといいます。

すると、「滝島さん、僕はあと5日しか日本にいられないんですよ!」と波多野は言います。
このセリフの言い回しが再演時よりも、少しきつい言い方になっていました。

そして、滝島さんは、波多野さんとユーリの声が似ていると言います。

「僕ですか?」と、波多野もびっくり。

すると、ADの勝本さんも「昨日高杉さんに言った、はなせって言う声 オーディションで聞いた君原の声と似ていましたよ」と言います。

滝島さんはユーリに波多野さんと一緒にレッスンするようにと言います。

ユーリは昨日の「死んでしまえ」といった声がこわくて、レッスンどころではありません。

波多野は「もしかして、僕と2人きりになるのがこわいのか? 僕は何もしないよ。さあ、レッスンに行こう」と、 ユーリの手を引きますが、ユーリはその手を振り払います。

「君原、波多野さんに謝れ!!」

「いいんですよ。 さあ、こっちへきて。 こわがらなくていいから。さあ」と、波多野は優しくユーリに声をかけますが、 ユーリは彼を突き飛ばし、その場から走り去ってしまいます。

雪絵さんが、「君原さん、どうしたの?」と、聞きます。

「さあ。僕にもよくわからないんだ」

波多野は、床からペンダントを拾い上げます。

続いて、ユーリの家の場面です。

電話がかかってきたので、ユーリは受話器をとります。

電話の相手は波多野でした。

彼は、イルカのペンダントを拾ったから 取りにくるようにといいます。

波多野は雪絵さんに、「ちょっと出かけてくるよ」と言います。

「こんな時間にどこへ?」

「ロビーへ行くだけさ。今から人が会いに来るんだ。 一緒に仕事をしてる人」

雪絵さんは、誰が会いにくるのか聞きます。

波多野は、「心配しないで。高杉じゃないから」と伝えて部屋から出て行きます。

最後の「高杉じゃないから」という部分、再演時は、口を大きく開いて、1音1音区切るようにして言っていたのですが、 今回は手話で伝えていました。

ユーリは、波多野が泊まっている品川のホテルへ向かいます。

ロビーで波多野が待っていました。

ユーリは昼間のことを謝り、ペンダントを返してもらうように頼みますが、波多野はこのペンダントに関して ユーリに質問を浴びせます。  このペンダントは誰からもらったのか等。

しまいには幸吉くんのことも話題に出して、ユーリをさらに苦しめます。

そして、波多野はユーリに暗示をかけ、彼女の声を奪います。

『君が声を出さなければ、彼は君を愛してくれる』

この直後、ユーリは無表情になってしまいます。

「ごめん。ちょっと言い過ぎたみたいだな。気に障ったら謝るよ」

ユーリは、その言葉には答えずにホテルを立ち去ります。

「忘れ物だよ」

波多野はユーリの手のひらにペンダントをのせてやります。

そこへ雪絵さんがやってきます。

波多野が戻ってくるのが遅いので心配していたのでしょう。

波多野は、「一緒に仕事をしている人って言っただろ。 ペンダントを取りにきたんだ。 ちゃんと返してあげたよ。彼女、 とっても喜んでた」と、雪絵さんに伝えます。

そして、「姉さん」と言って、一緒に部屋へ戻ります。


その帰り、ユーリは幸吉くんに電話をかけます。が、声が出ません!!

最初は幸吉くんも「俺をからかってるのか?」と言っていましたが、しばらくして ユーリの声が出ないことに気づきます。

「もしかして、声が出なくなったのか? Yesなら1回、NOなら2回受話器をたたけ」

ユーリは受話器を1回たたきます。

幸吉くんはユーリに、その電話が携帯かどうかを聞きます。

ユーリは受話器を1回たたきます。

「じゃあ、メールを送ってくれ。すぐに迎えに行く!!」と言います。

この場面、再演時はポケベルで50音表を横と縦の数字にあらわして、その回数だけ受話器をたたいて知らせる、という設定だったんです。
携帯でメールを送るという設定に、時代の流れを感じました。

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2008年11月18日

キャラメルボックスTV「嵐になるまで待って」(1997・再演版)

演劇集団キャラメルボックス 1997サマーツアー 「嵐になるまで待って」 

放送日:2002年6月16日(東京MXテレビ)

収録日:1997年8月9日(サンシャイン劇場)

<あらすじ>
ユーリ(岡田さつき)は声優を目指す女の子。
あるオーディション会場で、活躍中の作曲家・波多野と出会う。
緊張するユーリに優しく話しかける波多野。
そしてユーリの目の前で、信じられない事件が起こる。
波多野は、誰にも聞こえない第二の声で、人の心を操る力を持っていたのだ。
しかし、なぜかユーリだけには聞こえてしまう。
それに気づいた波多野は、ユーリの声を奪おうとする……。

<キャスト>

ユーリ 岡田さつき

幸吉 今井義博

波多野 岡田達也

雪絵 明樹由佳

滝島 山田幸伸(劇団SET)

勝本 南塚康弘

チカコ 石川寛美/中村亮子

津田 大内厚雄

広瀬教授 西川浩幸/細見大輔


<8月9日収録時・キャスト>

ユーリ 岡田さつき

幸吉 今井義博

波多野 岡田達也

雪絵 明樹由佳

滝島 山田幸伸(客演)

勝本 南塚康弘

チカコ 石川寛美

津田 大内厚雄

広瀬教授 西川浩幸


<感想>

16日に東京MXテレビで放送された「キャラメルボックスTV」の感想です。

今度の夏公演が「嵐になるまで待って」の再々演ということで、再演版の放送をしたそうです。

収録は97年の8月9日・サンシャイン劇場での公演を収録したものでした。

最初の場面は、広瀬教授演じる西川浩幸さんと出演者全員による、手話を取り入れたダンスから始まります。
この場面のダンスがかっこよかったです。

次の場面は波多野雪絵さんが広瀬教授の研究室に訪ねてくる場面です。

雪絵さんを演じているのは、明樹由佳さんです。

雪絵さんは手話で、広瀬教授に手紙を渡して欲しいと頼んで去っていきます。

その手紙はユーリにあてて書いたものでした。

この後の話の展開は、要所要所に、西川さんのナレーターが入って話が進められていきます。


次の場面は、アニメ声優オーディションを行っている東京映像のスタジオの場面です。

声優のオーディションを受けに、岡田さつきさん演じる君原友里がやってきます。

ユーリは昔 歌をやっていたそうですが、自分の声が男の声みたいで嫌いなので、声優の道へ転向したといっていました。

このあと、オーディションで、男の子・ユースチスの声を当てるように言われ、すでに声優になっているチカコちゃんと一緒に、掛け合いで やっていきます。

オーディションの場面が終わり、次はユーリの家の場面。

ユーリは恋人の幸吉くんに電話をかけ、オーディションを受けてきたことを話します。

全然受かる自信がないというユーリに、「初めてだったんだからしょうがないじゃないか。いい勉強をさせてもらったと思えば」と、幸吉くんは言います。

幸吉くんと話をしているときに別のところから電話がかかってきます。

ユーリは幸吉くんに断って、そっちに出ます。

電話は、先ほど受けたオーディションのスタジオディレクターの滝島さんからでした。

滝島さんは、ユーリに合格したことを告げます。

ユーリは気が動転してしまい、滝島さんの話を最後まで聞かずに、電話を幸吉くんのほうに切り替えてしまいます。

「私、合格だって!」

「おめでとう。よかったな!!」

ここで、この場面は終わります。

この最後に西川さんのナレーターが入りました。

「君原さんが滝島さんの電話に気づいたのは、それから1時間45分後のことでした。もちろん 滝島さんにはしかられました。 『おまえは今日からプロなんだぞ!』と言われ、君原さんはその重さを実感しました。」

アドリブが入っていて面白かったです。


次は東京映像のスタジオの場面。

この場面でユーリは思いがけない出来事に遭遇するのです。

ユーリがスタジオへきたところで滝島さんは、ユーリと声が似ている人がいることを話します。

それは、男性であるとも言います。

そこへ、音楽担当の波多野とお姉さんの雪絵さんがやってきます。

波多野を演じているのは、岡田達也さんです。

お姉さんの雪絵さんは耳が聞こえないため、相手の言葉を聞くことができません。

手話で会話をしていました。

しばらくして、俳優の高杉さんもスタジオにやってきます。

波多野は高杉さんに曲をつけるために、歌を歌って欲しいと頼みますが高杉さんは聞き入れません。

それどころか、高杉さんの親友の熊岡さんのことで波多野と喧嘩になってしまいます。

高杉さんは熊岡さんを死に追いやったのは、波多野だと思っているのです。

そこへ記者の津田さんが高杉さんにインタビューをしたくて尋ねてきます。

けれども、波多野と言い争っている高杉さんは、インタビューには応じません。

「死んでしまった人の話なんかやめて、これからの話をしましょう」

この彼の一言にカッとなった高杉さんはお姉さんの雪絵さんに詰め寄ります。

「あんたなら知ってるよな? 弟がなにをやったのか」

「はなせ!」

「おまえは黙ってろ!!」

「はなせ!!(死んでしまえ!!)」

高杉さんは、その場から立ち去ります。

ユーリの耳にははっきりと、波多野が「死んでしまえ」といったのが聞こえたのです。

けれども、周りの人々には聞こえませんでした。

ユーリだけが聞いた、「死んでしまえ」という声。この声がいったいなんなのかが非常に気になるところです。

ちなみにこの場面の演出が非常に良かったです。

達也さん自身は「はなせ!!」と言っていて、その声にかぶるように「死んでしまえ」と声が入っているのです。

多分、この「死んでしまえ」の声は、テープかなにかで録音した声なのではないかと思われます。


ユーリは家へ帰ってから、幸吉くんに電話をかけ、今日あった出来事を全部話します。

ある人の声が自分には2つ聞こえた、と。

ユーリの話を聞いた幸吉くんは 精神感能力を使ったのではないかといいます。


次の日。

スタジオで、滝島さん、波多野、ユーリがうちあわせをしているところです。

滝島さんは波多野に高杉さんがきていないといいます。

すると、「僕は5日後にはニューヨークに帰らなければならない。 今回は高杉くんなしでやりましょう」と波多野は言います。

そして、滝島さんはこういいます。

波多野さんとユーリの声が似ていると。

「僕ですか?」と、波多野もびっくり。

すると、ADの勝本さんも「昨日高杉さんに言った、はなせって言う声 オーディションで聞いた君原の声とそっくりでしたよ」と言います。

滝島さんはユーリに波多野と一緒にレッスンするようにと言います。

ユーリは昨日の「死んでしまえ」といった声がこわくて、レッスンどころではありません。

波多野は「もしかして、僕と2人きりになるのがこわいのか? 僕は何もしないよ。さあ、レッスンに行こう」と、ユーリの手を引きますが、ユーリはその手を振り払います。

「君原! 波多野さんに謝れ!!」

「いいんですよ! さあ、こっちへきて。 こわがらなくていいから。さあ」と、波多野は優しくユーリに声をかけますが、ユーリはその場から走り去ってしまいます。

ところが、そのときに ユーリは大事に持っていたペンダントを落としてしまうのです。

それを拾ったのは、波多野でした。


続いて、ユーリの家の場面です。

電話がかかってきたので、ユーリは受話器をとります。

電話の相手は波多野でした。

「波多野です。いきなり電話してごめんね。 昼間は驚いたよ。僕と声が似てるって言われたこと、相当ショックだったんじゃないかな? それであんなふうにとび出していったんだろう?」

「昼間はどうもすみませんでした」

「実はあのあと、ペンダントを拾ったんだ。 黄緑色のクローバーのペンダントなんだけど、おぼえはある?」

「それ、私のです」

「やっぱり。大切なものだったら困ってるんじゃないかと思って。 それで滝島さんに君の連絡先を聞いたんだ。 これから、僕の泊まってる品川プリンセスホテルにとりに来ないか?」

ユーリは断りますが、波多野は強引にホテルへ来るように言って、電話を切ります。

相手の気持ちを考えないひどい人だなあと思いました。


波多野は雪絵さんに、ロビーに行ってくる、一緒に仕事をしている人が会いにくる、すぐに戻ってくると手話で伝えて部屋から出て行きます。

ユーリは、波多野が泊まっている品川のホテルへ向かいます。

ロビーで波多野が待っていました。

ユーリは昼間のことを謝り、ペンダントを返してもらうように頼みますが、波多野はこのペンダントに関して ユーリに質問を浴びせます。 このペンダントは誰からもらったのか等。

そして、しまいには幸吉くんのことも持ち出して、ユーリをさらに苦しめます。

「君は、幸吉くんのことが好きなんだ。 でも、声が男の子の声みたいだから告白できずにいる」

「そのペンダント返してください!!」

「彼に好きになってもらう方法はひとつ。 そんなことしたら声優の仕事は出来なくなるが」

「やめて…!」

「それは君が声を出さないことだ!!」

「やめて、もう聞きたくない!!」

波多野はユーリに暗示をかけ、彼女の声を奪います。

『君が声を出さなければ、彼は君を愛してくれる』

この直後、ユーリは無表情になってしまいます。

「ごめん。ちょっと言い過ぎたみたいだ。気に障ったんなら謝るよ」

ユーリは、その言葉には答えずにホテルを立ち去ります。

「忘れ物だよ」

波多野はユーリの手のひらにペンダントをのせてやります。

そこへ雪絵さんがやってきます。

波多野が戻ってくるのが遅いので心配していたのでしょう。

波多野は手話で「一緒に仕事をしている人って言っただろ。 ペンダントを取りにきたんだ。 ちゃんと返してあげたよ。彼女、とっても喜んでた」と、雪絵さんに伝えます。

その帰り、ユーリは幸吉くんに電話をかけます。が、声が出ません!!

最初は幸吉くんも「俺をからかってるのか?」と言っていましたが、しばらくして ユーリの声が出ないことに気づきます。

「もしかして、声が出なくなったのか? Yesなら1回、NOなら2回受話器をたたけ」

ユーリは受話器を1回たたきます。

幸吉くんはポケベルで50音表を横と縦の数字にあらわして、その回数だけ受話器をたたく方法を教えます

その方法でユーリは受話器をたたいて、場所を幸吉くんに教えます。

品川駅にいることを知った幸吉くんは、ユーリにすぐに迎えに行くからそこを動かないように言います。

次の日、幸吉くんはユーリを連れて病院へ行きます。

医師の早川先生はユーリののどを詳しく診察しましたが、異常なし。

病気ではなく、精神的ショックから声が出なくなったと推測した早川先生は、精神科の広瀬教授を紹介します。


ユーリと幸吉くんは広瀬教授の研究室を訪ねます。

広瀬教授は「早川先生から話は聞いています」といって、ユーリに声が出なくなったときのことを話してもらうように頼みます。

「11時ごろ、俺に電話をかけてきたときに声が出なくなったことに気づきました」と、幸吉くんは説明します。

広瀬教授はそのときのことを詳しく話すようにいます。

ユーリは筆談で、波多野と品川プリンセスホテルのロビーで会っていたことを伝えます。

「波多野さんはどんな人なんだ?」

この幸吉くんの質問に対し、ユーリは筆談で「こわい人」と伝えます。

「そのとき、波多野さんになにかひどいことを言われませんでしたか? 例えば、『あなたと一緒に仕事をしたくない』とか」

「それが精神的ショックを与えたって言うんですか?」

「あくまでも一つの可能性ですよ」

「どうなんだ? ユーリ」

ユーリは本当のことを話そうとしません。
話しても、信じてくれないと思っているのでしょうね。

「あなたが心を開いてくれなければ、僕にはどうすることもできません。 時間がかかるようなら、いくらでも待ちます。 もし、話せるようになったら ここに電話してください」

「でもユーリは声が出ないんですよ!」

「そうか。電話がかかってきても、誰からかわからないなあ」

幸吉くんは広瀬教授に、ポケベルで50音表を横と縦の数字にあらわして、その回数だけ受話器をたたく方法を教えます。

「受話器を8回と3回たたく。 そうすれば、あなたからの電話だと判断します」

ユーリは広瀬教授の机のところにおいてあった新聞を目にして、ジェスチャーで幸吉くんを呼び寄せます。

「今朝の新聞ですよ。なにか面白い記事でもありました?」

「高杉雄二自殺未遂!?」

「高杉雄二って?」

「ユーリが一緒に仕事をしている仲間です。昨日午後7時ごろ、東京都奥多摩の林道脇のがけ下で、高杉雄二さん所有の自家用車を発見。 警察が内部を捜索したところ、運転席で倒れている高杉さんを発見」

その瞬間、ユーリは倒れてしまいます。

「ユーリ!!」


次の場面は、高杉さんが入院している聖セシリア病院の場面です。

波多野が雪絵さんを連れて、高杉さんのお見舞いにきていました。

そこへ津田さんがやってきて、波多野に高杉さんのことを尋ねます。

津田さんは高杉さんがこんなことになったのは、波多野に原因があるのではないかとにらんでいたのです。

何度もしつこく聞いてくる津田さんに対し、波多野は2つめの声で『僕は何もしていない!!』と暗示をかけます。

「そうですね。 あなたは何もしていない。 お時間をとらせてすみませんでした」といって、津田さんは立ち去ります。

不安そうにしている雪絵さんに、「僕の言うことを信じてくれたんだ。心配ないよ」と波多野は手話で伝えます。

そこへ、滝島さん、勝本さん、チカコちゃんがお見舞いにやってきます。

それとほぼ同時に高杉さんが現れます。

「来週の録音には間に合うのか?」

「ええ。それまでに退院できると思います」

「でも、今回の歌はなしってことで」と、波多野は言います。

そして、「口に合うかどうかわからないけど、ケーキを買ってきたんだ。よかったら食べてください」と、彼は高杉さんにケーキを渡します。

しかし、高杉さんは甘いものが苦手だといって、勝本さんに渡します。

病室へ戻る際、「滝島さん、波多野さんに伝えてください。 もうけがをするのはごめんだって」といって、高杉さんは病室へ戻っていきます。

高杉さんが病室へ帰ったあとで、ユーリと幸吉くんがやってきます。

「君原、おまえ風邪で休んでたんじゃなかったのか?」

滝島さんたちには、風邪で声が出なくなったということにしてあるのです。

「それなのに、男と歩いているってことは、波多野さんに会うのがいやで仮病を使ったな?」

「そんなことない!! ユーリちゃん、本当に声が出ないんでしょう?」と、チカコちゃんが心配して聞きます。

「君原、録りは来週からだ。それまでに声が出せるようにならなければ、おまえには役を降りてもらう。ユースチスはオーディションでおまえの次に受かったやつにやらせる。 文句はないな?」と、滝島さんは言います。

ユーリはうなずきます。

「役を降ろされたくなかったら、早く治すんだ。男なんかと遊んでないで」といって、滝島さんは去っていきます。

幸吉くんと2人だけになったユーリは、高杉さんがけがをしたのは、波多野が原因であることを筆談で知らせます。

けれども、幸吉くんは信じてくれません。

そこへ津田さんもやってきて、「波多野はなにもしていない」と言います。

そして、津田さんは高杉さんの病室へ行って、高杉さんと話をします。

高杉さんは「熊岡恭太郎の死について調べてほしいんだ」と、津田さんに頼みます。

ユーリは幸吉くんになんとか信じてもらいたくて、今まであったことすべてを紙に書いて伝えます。

波多野の声には人を操る力があること、2つめの声で高杉さんを操ってけがをさせたこと。

しかし、幸吉くんは「ユーリが思い込んでいるだけだ。波多野さんの2つめの声は、おまえの声だったかもしれないんだ」と言います。

ユーリは、「それじゃあ、私の声を出せなくしたのは私ってこと?」と紙に書きます。

「そうだよ。ユーリは自分の声が嫌いじゃないか!! だから歌をあきらめて声優になったんだろ? でも大きな役で不安だった。その不安な気持ちが声を出すなって命令したんだ!!」

ユーリは再び紙に「もし、それが私自身だったら 私はあんなこと言わない」と書きます。

「あんなことってどんなことだよ!? ユーリは波多野さんになんていわれたんだよ? 本当のことを言ってくれなきゃわからないじゃないか!!」

幸吉くんにそういわれ、ユーリは泣きながら、波多野が暗示をかけた言葉――「君が声を出さなければ、彼は君を愛してくれる」と書きます。

「ユーリ、この 彼っていうのは…?」

ユーリは幸吉くんをじっと見つめ、泣きながら走っていきます。

幸吉くんはユーリが自分のことを想ってくれていたことに初めて気づくのでした。

「そうか。ユーリは俺のために…!!」続きを読む
posted by 丘澄絵梨奈 at 20:37| Comment(0) | TrackBack(0) | キャラメルボックス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする